言って得する「日本語の語源」

2011年06月11日

雑草

きのう、免許証の住所変更に行ってきました。
前回免許更新時には、海外生活だったため
実家がある三重県の住所で登録していました。
日本に帰国後も面倒くさがりのため
そのまま放っておいていました。

ところが、実家が移転したことと
免許更新が迫ってきたため、このままだと
ぜんぜん関係のない人が住んでいるところに
私の免許更新の案内が届いてしまいます。
迷惑になってしまうので、ついに、警察署にいって
現住所に住所変更してきたのです。

自転車をもっていないので、
地図を片手に徒歩でいきました。まっすぐいって、
交差点を右に行けばOKだったので、そんなに遠くないと
たかをくくっていたのですが、むちゃくちゃ遠かったです。
歩き疲れてしまいました。

しかも、警察署があるところは、倉庫や流通センターが
集まる地域で、国道には大型トラックが轟音を響かせていました。
交差点を右に曲がってからは、国道沿いの路側帯。
つつじが国道と歩道を隔てています。
ただ、私の身長よりも高い雑草がうっそうと茂っていたため、
おそらく、国道からはつつじの向こう側は見えないでしょう。
人通りの少ない時間帯に事件が起きても
目撃者が出ない可能性もありそうです。

さて、先ほど雑草と書きましたが、雑草と雑草じゃない植物の
違いってなんですかね。最近では、きれいな雑草もありますよね。

zassou.jpg

農業の分野の一つに雑草学という学問があるようです。
そこでは、雑草をつぎの2つに定義しています。
@人間が望まないところに生えているすべての植物
A大きい遺伝的変異と高い表現性可塑性をもつ植物

image94.jpg

なるほど、人間の社会、経済活動からの観点と、
植物の性質からの観点をあわせた定義があったんですね。

いわゆる”ザ・雑草”であるイネ科以外の雑草に
目を向けてみるのもいいかもしれませんね。
posted by 語源な人 at 15:19| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 定義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月07日

こたつ


6月になり日本は梅雨ですね。
我が家でも、ようやくコタツをしまいました。(おせーよ)
だって、寒かったでしょ。

そんなこんなで、今日のテーマは「こたつ」です。
漢字表記は古くは「火榻」とされ、「火燵」「炬燵」もありますが、
実は中国語にはありません。日本独特の表記です。
室町時代の禅寺の僧によって発想され作られたといわれています。

語源は、こたつのやぐらの部分が、牛車を降りるときに使う
榻(しじ)と呼ばれる踏み台に似ていることから
椅子などの道具につけられる接尾語「子」をつけて禅僧が唐音で
呼んだ「火榻子(クヮタフシ)」と考えられています。

牛車の絵の右端に写っている台が榻(しじ)です。
180px-Gissya.png
これが、コタツの語源だったんですね。意外です。
posted by 語源な人 at 00:00| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 語源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月04日

チャラチャラ

大河ドラマにて。秀吉がイチャイチャしていた若くて派手な側室を
正室「おね」と側室「松の丸」が「チャラチャラしている」
という言葉で表現していました。

チャラチャラという言葉は、三省堂「新明解国語辞典」には、
ちゃらちゃら(副)
@小さな薄い金属性のものが触れ合ったりして鳴る様子を表す。
A安手で派手な服装をしている様子や、浮ついた振舞をする様子を表す。

とありました。

現代では「チャラ男」という言葉をよく耳にしますが、
あの時代に現代と同じようなAの意味で存在していたのですかね。
気になったので、いろいろと調べてみました。
すると「ちゃら」という言葉が、「でたらめ、でまかせ」という意味で
江戸時代、18世紀前半の洒落本に登場しています。
この時代には、すでにAの意味で存在していました。

もともとは@のような擬音語が語源で、Aに派生したという説が
一般的と言われていますが、洒落本よりも100年以上前の
秀吉の時代にAの意味で存在していたかというと定かではありません。
ちょっと、脚本が無理をしたかもしれませんよね。
posted by 語源な人 at 17:19| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 語源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月31日

馬(ウマ)の語源なんて、まったく気にしたことがなかったのですが、
先日、日本ダービーをテレビ観戦してふと思い立ち、
語源を調べてみることにしました。そうしたら、意外や意外。
なかなか興味深いことが出てきました。

「馬」という動物が日本の文献に登場するのは、
なんと日本書紀でした。当時、交易があった朝鮮半島の
「百済」から献上されたとの記述があるそうです。
そんな馬の「ウマ」という音は、呉音の[ma]に由来し、
[ma]の頭字音[m]が強調され[mma]となり「ウマ」と
発音されるようになったと言われています。
このように、当時の中国語の音が「ウマ」という音の源に
なっていますが、ここまでは想定内ですよね。

しかし、ここからがメインです。
中国語[ma]、韓国語[mar]、モンゴル語[mori]、満州語[morin]、
トルコ語[mare]。さらに、英語[mare(牝馬)]のように、数多くの
言語における馬をあらわす”音”に、/ma/が含まれているのです。
このようになったワケは、遊牧騎馬民族の言語が元となり、
ユーラシア大陸において広まったためと考えられています。
どの民族の言語かは、未だに明らかではないようですが、
歴史的ロマンがありますよね。
posted by 語源な人 at 00:00| 東京 ☔| Comment(14) | TrackBack(0) | 語源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月28日

いちゃいちゃ

読解の授業で、早くタスクを終えた人のために提供している漫画には、
毎回いろいろな擬音語、擬態語が出てきます。
その中に「いちゃいちゃ」という言葉を見つけ気になりました。

多くの辞書には「いちゃいちゃ」はなく、「いちゃつく」のみが収録されていましたが、三省堂の「現代新国語辞典」(第二版)には両方収録されていたので紹介します。

いちゃいちゃ<副詞・動詞>[俗語]
男女がたわむれあうようす。いちゃつくようす。
いちゃつく<動詞>[俗語]
男と女がなれなれしく、ふざける。


現代語釈では、「男女、なれなれしい、戯れ、ふざける」がキーワードになりますが、次は語源的な観点からも見ていきましょう。
「いちゃ」がつく擬態語には、「いちゃいちゃ」「いちゃつく」の他にも、「いちゃ」「いちゃもん」「いちゃくちゃ」などがあります。
登場が古い順番にならべていくとまず、江戸時代の18世紀前期の浄瑠璃に「いちゃいちゃ」が登場します。
ただ、現代語釈とは異なり「ぐず。ぐずぐず争う」という意味で使われていました。
その後18世紀中期には、「いちゃつく」が登場します。男女が仲むつまじく戯れる様子を揶揄した表現だったようです。つまり、戯れている男女を見た人が、その様子を揶揄するときに使ったそうです。また、これには「淫戯」という漢字が当てられ、男女間の色事から、徐々に軽い戯れにも使われるようになったといわれています。
次いで、18世紀後期になると「いちゃ」が登場。純粋に言い争うという意味で使われたようです。

これを整理すると、現代語の「いちゃいちゃ」には、すでに、「ぐずぐず、言い争う」という意味は消え、「いちゃつく」に合流しています。
また、江戸時代には、男女の戯れに対し、それを見た人が揶揄するときの表現として使われていましたが、現代では、男女の戯れそのものの様子を表す擬態語となりました。
消えた「ぐずぐず、言い争う」という意味は「いちゃもん」という語に受け継がれているという見方もあるようです。
「いちゃ+文句を言う」が合わさった「いちゃもん」を紐解くと、「文句をぐずぐず言って、言い争う」という意味になります。
下の国語辞典収録の語釈と合わせても、大きなズレはありませんね。

いちゃもん<名詞>[俗語]
言いがかり。文句。

次に、擬態語の音から受けるイメージについて興味深い記述がありました。「擬音語擬態語辞典」において、山口仲美氏は、「イチャイチャ」などの「チャ」を繰り返す語には粘着質、しつこくくっつく、不快なほどまとわりついて離れないという共通性があると述べています。

「いちゃいちゃ」は、現代では
「電車の中で、カップルいちゃいちゃしている」という使われ方をしますが、語源的に見てみると、カップルの戯れを見た第三者が不快になったときに、
オレ、カップルがいちゃいちゃしていると感じる」というあらわし方になりますね。
posted by 語源な人 at 16:00| 東京 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 語源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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