語源 (2): 言って得する「日本語の語源」

2011年07月02日

公苑と公園

きょうは、墓参りにいってきました。
月に1回、行っているんですが、なんかいいものです。
歳をとったんですかね。みなさんは、どうですか?

墓参りのあと馬事公苑へいってきました。
土曜日の昼間でしたが、人もすくなくのんびりと
散歩してきました。馬場には、蹄のあと、馬の臭い。
はっきり言って、臭いのですが、なんともいい匂いです。

DSC_0031.JPG

DSC_0021.JPG  DSC_0020 (2).jpg

さて、馬事公苑は「苑」、上野公園は「園」。
公苑と公園というのは、何が違うのでしょうか。
公苑は、狩場(パーク)や里山などの共有地が発展したもので、
公園は、庭園(パブリックガーデン)から発展したものだそうです。
つまり、公苑はpark、公園はgardenがルーツなのです。

また、「苑」という字には、次のような意味があります。
@動物を飼育するところ・・・馬事公苑
A物事が集中するところ・・・明治神宮外苑
B宮中のお庭・・・新宿御苑
一方、「園」には、
@周囲に垣根がある果樹園
A草花、樹木、野菜などを植えた畑や庭
という意味があります。
行政において「公園」という言葉が登場したのは
1873年の太政官布達第16号です。
上野公園、芝公園などが日本最初の公園に指定されました。

「叔々苑」などの韓国料理店に「苑」が多いのは、
おそらく、宮中料理のように、格式があるお店になるよう
願いを込めているのかもしれませんね。
posted by 語源な人 at 00:00| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 語源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月29日

丙午(ひのえうま)A「丙午」

さて、前回は干支(えと)の語源について書きました。
十干と十二支の組み合わせで、「えと」ということでした。
1924年の干支は「甲子」。甲子園球場はこの年に建てられました。
このように、干支は日本人にとって身近な存在なのですね。

さて、今日はそこから踏み込んで、丙午について述べたいと思います。
なぜ丙午が忌み嫌われているのかは、実は干支が持つ
五行(木、火、土、金、水)の要素が関係しています。
十干にも五行があるように、十二支にも五行が配されています。
bf6dc119.jpggogyoucc_1.jpg

表からわかるように、十干の「丙」と十二支の「午」の五行は、
いずれも「火」の要素を持っています。江戸時代の初期以前から、
「丙午の年は、火災などの厄災が多い」という迷信が生まれ、
それが「丙午生まれの人は性質が激しくなり、特に女性は夫を
尻に敷き、早死にさせる」という迷信へと転化したようです。

明治時代になっても、迷信は信じられ数多くの赤ん坊が
間引きされたと言われています。戦後になっても、かわらず、
1966年の丙午の年には特に農村部で妊娠中絶が多く行われ
出生数が極端に減少しました。(136万人941人)
480px-BirthDeath_1950_JP.svg.png

ただ、近年では秋篠宮文仁親王妃紀子さまも丙午年の生まれ
であることから、迷信も薄れつつあるようです。

十干と十二支の組み合わせは10と12の最小公倍数である
60年に1回の割合で訪れます。つまり、この干支が一周すると
60年で還暦というわけです。次の丙午は2026年です。
影響はあるのでしょうかね。(表内の43番が丙午)
rokujyukkannshi.jpg

ただ、四柱推命では、丙午の「火」要素が影響するのは
「年」ではなく「生まれた日」とのことです。
生まれ年はともかく、生まれ日ばかりは、コントロールできませんよね。

posted by 語源な人 at 00:00| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 語源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月25日

丙午(ひのえうま)@「えと」

1966年丙午の年に出生率が低下したというデータをみて、
なぜ、こんなことが起きたのか、十二支の横についているのは、何?

今度はこれか・・・(笑)どこから説明していいか難しい気がします。
干支といえば、十二支が馴染み深いですが、十干というのもあります。
この2つが合わさったものが「丙午」などとあらわされるものです。

十干は古代中国において、順序、順列をあらわす
「甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、葵」の十文字。
それに五行(木、火、土、金、水)の思想が加わり、
陽の気(兄)、陰の気(弟)を一組として、
「木の兄(きのえ)→甲(きのえ)」「木の弟(きのと)→乙(きのと)」と
配されるようになりました。
干支(えと)という呼び方は、この兄(え)と弟(と)が由来となっています。

この十干に中国の暦法で天を12に分け動物を割り当てた「十二支」が
組み合わされ「十干十二支」となり「えと」と呼ばれるようになりました。
本来、十二支は「えと」とは関係のないものでしたが、今の日本では、
十干を用いることが減り、年をあらわす十二支を指して「えと」と
呼ばれるようになりました。

十干が本来の「えと」なんですね。十二支と結びついて、
今の日本では本来の十干が薄れ十二支を「えと」と呼んでいるんですね。
shousai1.jpg
今日はここまでとし、次回に「丙午」について触れたいと思います。




posted by 語源な人 at 14:53| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 語源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。