語源: 言って得する「日本語の語源」

2011年07月31日

お袋(オフクロ)

男性が自分の母親の呼称として「お袋」と
いいますが、1603年の「日葡辞典」では、
女性も使用するとあるんですよ。
それが、現代では男性語となったわけです。

さて、その「お袋」という語の語源ですが、
諸説あり、どれももっともなものばかりです。

@まず、鎌倉時代後期にさかのぼります。
 母親は当時袋に入れて家庭の金銭、財産を
 管理していたことから「お袋」と呼ばれるようになった説。
A江戸時代、女性の胎盤や子宮などを「フクロ」と
 呼んでいたからという説。
B食事を作ることから「胃袋」からという説。
C子どもが母親の懐(フトコロ)で育つということから、
 それが転じて、フトコロ→フクロになったという説。
D豊臣秀吉の正室「おね」が「北政所」と呼ばれたように、
 奥さんが北の方角の屋敷に住んだことから、
 「お北堂(オホクドウ」が転じて「オフクロ」となった説。

があり、他にも説がありそうです。

こんなにも説があるんですね。
何気ない日常の言葉でも、使われ方の歴史的変遷や、
由来、語源の説の多さからみると奥深いですよね。
みなさんは、何番だと思いますか?
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posted by 語源な人 at 23:00| 東京 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 語源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月28日

ゴボウ

ゴボウの漢字は「牛蒡」と書きますが、
牛とこの根菜の関係ってあるのでしょうか。

20090227_634086.gif

古くは中国から薬草として伝来した「ゴボウ」。
呉音「牛(グ)」の慣用音が「ゴ」と発音されることから
牛蒡は「ゴボウ」と呼ばれるようになりました。

また、ゴボウの名前の語源は、直接「牛」という動物とは
関係はありません。

中国では大きい草木に、「牛」という字を冠します。
「ゴボウ」が、もともと存在していた「蒡」という
似ている草木よりも大きいことから「牛蒡」という
名前になったそうです。

なるほど。
現代の虫や植物の名前には、「〇〇モドキ」という名前を
よく見ますが、牛蒡も世が世なら「ボウモドキ」という
残念な名前になっていたかもしれませんね。
posted by 語源な人 at 00:00| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 語源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月18日

なでしこ

女子サッカー日本代表の優勝おめでとうございます。
勝負強さといい、粘りといい、技術といい、すばらしかったですね。
さて、女子サッカーの代表メンバーを「なでしこJAPAN」と
呼んでいますが、なでしこの語源は何でしょうか。

なでしことは、秋の七草でもある多年草のナデシコのこと。
その名前になったのは、花が小さく色も愛らしいことから
愛児に擬し「撫でし子」としたのが有力とされています。
また、万葉集の和歌には女性を「なでしこ」と掛けて詠んだ歌があります。
カワラナデシコ.JPG
明治維新後には、多くの国に分かれまとまりにくかった日本という国を
一つにまとめる国策の一つとして、「大和魂」「大和民族」と同様
「大和撫子」という言葉が使われました。
そこで、清楚で我慢強く、控えめであることが「日本女性の姿」である
という固定化した概念を作り出し、国策として推し進められました。

現在では、国策が作り出した「大和撫子」というイメージではなく、
しなやかで美しい日本女性の象徴として受け継がれています。
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posted by 語源な人 at 18:22| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 語源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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