おかあさん: 言って得する「日本語の語源」

2011年05月09日

おかあさん

母の日つながりということで。
皆さんは、自分の母親を呼ぶときの呼称は何ですか。
「おかあさん」でしょうか。「おふくろ」でしょうか。
「ママ」とか「マミー」のかたもいますか?
「おかあさん」が一番多いでしょうかね。

この「おかあさん」という呼称ですが、今では普通ですが、
時代劇とか大河ドラマでは、聞かないですよね。
江や茶々が「お市」に対して「おかあさん〜!!」なんて
言っていませんでしたよね。確か「母上」だったかと・・・。

江戸時代以前の武家などの上流階級の妻(奥方)は、
寝殿造りの「キタノカタ(北の方角)」の対屋に住んでいたため
方角を除いた形で「オカタサマ(御方様)」と呼ばれていました。
この「オカタサマ」という呼称は他人の奥さんに対するものでしたが、
夫が自分の妻に対して「オ」を除いて「カタサマ」と呼ぶようになり、
それを子どもが真似て「カカサマ」「カアチャン」「カカ」
「オッカア」となったという説があります。

江戸時代末期になると、武家では「オカアサマ」「カカサマ」、
庶民では「オッカサン」「オッカア」が使われていたそうです。
明治時代になり、身分制度が廃されると、
母親に対する呼称を学校教育により統一させる動きが生まれました。
当時の『国定教科書』には「オカアサン、オハヤウゴザイマス」との
記述があり、国策として「オカアサン」という呼称を広めようとしました。
ただ、当初は、元武家の家庭からは「オカアサマ」よりも丁寧さに欠け、
庶民の家庭からは「オッカサン」よりも馴染みが薄いなどとの事から、
受け入れられるまでには、時間がかかったそうです。
ただ、学校での教育も時間が経つにつれ、「オカアサン」が
一般的に受け入れられるようになり、今に至っています。

「お母さん」は作られた言葉だったんですねえ。
もし、教科書に「オッカア オハヤウゴザイマス」とあったら、
私も「オッカア 腹減った」なんて言っていたんですよね。
日本昔ばなしみたいですね。




posted by 語源な人 at 00:00| 東京 🌁| Comment(5) | TrackBack(0) | 語源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
教科書に「オカアサン、オハヤウゴザイマス」
なんてあったんですねぇー。
Posted by yOsHi at 2011年05月10日 17:26
明治37年から国定国語教科書として全国の小学校で使われていた「尋常小学読本」にこんなのがでているみたいです。
「タローハイマアサノアイサツヲシテヰマス オトウサン オハヤウゴザイマス オカアサン オハヤウゴザイマス オチヨハイマネルトキノアイサルヲシテヰマス オトウサン オヤスミナサイマセ オカアサン オヤスミナサイマセ」
国語の時間から一気に広がったみたいですね。
Posted by 豪腕浜地鰤 at 2011年05月10日 20:08
お母さんってよんでますなあ。
なんかマザコンっぽいですけど(笑)

オッカアの方が自然なんですね。
作られた言葉だったとは!

馬もオッカアの血統が重要ですな(笑)
Posted by マナブ at 2011年05月13日 04:05
いやいや、「おかあさん」は普通でしょ。大人になって、急に「お袋」とは僕も言えませんでしたよ。
それから、馬もオッカアの血は重要ですよね。でも、なかなかいい馬を見抜けない。わかっているんだけどね(笑)
Posted by 先生 at 2011年05月14日 00:56
5歳の娘に
「ママ、おかあさんってどうしておかあさんって言うの??」
と、毎晩、眠りにつく前、聞かれてました。
 なる程〜♪
助かりました!ありがとうございます!
Posted by みかまママ at 2012年08月27日 22:25
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/199719021

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。